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藤野 法螺貝

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DATE: CATEGORY:未分類
わが家の近くは桜の名所があるので
2月から桜を楽しむことが出来るが、
2月から咲く河津桜は
「ちょっとやりすぎ…」と苦言したくなるほど
私の桜の概念を覆しているが、
それでも、2月の空に映える河津桜は美しい。

そしてソメイヨシノ。
たかが「サクラ」ではないか。
たかが「花」ではないか。
と思うが、
ニュースで取り上げられ、
蕾がほころび始め
その姿を春の空気と共に味わうと
なにかしらの魔力を感じる。

今年もそうやって桜を味わう予定だった。

異変は自治会のお花見からゆっくり始まった。
桜の開花宣言はあったものの
わが街の桜からのメッセージは無しのつぶてで
それでも春の陽気に誘われて
「今年もいいお花見でしたね」と
ご近所さんと語り合って帰宅したら
夫チャルメラがガラガラ声で
「関節が痛い」と言い出した。
そして次の日になんと「インフルエンザA型」という
有難くないニュースを持って帰宅した。

あわてて近所のスーパーに走り、
喉ごしのよさそうな食べ物などを買いあさり
「夫の看病をする健気な妻」を演じていたら、
次の日、今度は私の喉が痛い。
もともと熱が出ない体質ではあるが
微熱をちょいと超えるほどの発熱もある。
身体もだるいし、節々が痛い。

ちょっと迷ったが病院に行った。
「もう、インフルエンザは流行っていないですよ」
という医者を説得してリレンザをもらい
ついでにイチゴやプリンを買い足して
「健気な妻」から「病気の妻」に変貌して
体温計を心の友とし、
チャルメラと枕を並べて討ち死にすることになった。

家族に一人でもインフルエンザになると
他の家族はいろいろと大変だが、
他にうつす家族がいないと気が楽だ。
そして、四月。
加湿に神経質になる必要もなく、
外気の寒さを気にすることもなく、
淡々と日々は過ぎて行った。

窓の外では春の高気圧に誘われて
桜が美しく開花を始めた。
熱も下がり、他人様への感染の心配もなくなったが、
体力を根こそぎインフルエンザに持って行かれた
我ら夫婦は
散り始めた桜を遠目ぼんやりと眺める、
そんな2017年のお花見になってしまった。

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DATE: CATEGORY:実はお仕事
昨日は町内会の桜祭りだった。
東京都心では『満開』だという桜だが、
同じ東京都であるはずのわが街は
三分咲きというより
3パーセント咲きといった風情だった。
しかし、前日の雨も上がり、
日差しが出ると暑いくらいで
なかなかよいお花見だった。

ほろ酔い気分でお弁当などをつまんでいると
何か非常にインパクトのある”何か”が
目に入った。
心を落ち着けて凝視すると
かつての勤め先で
先月までのボランティア先であった『S』の
職員たちだった。

この『S』はまことに
不愉快極まりないデイサービスでだった。
いろいろと悩んだ末、
先月、夫チャルメラが
職場に持って行こうとして
持っていきそびれた菓子折りをもって
「いろいろとお世話になりました」と
辞める挨拶をしてきた。
ボランティアを辞めるに当たっては
責任を感じる必要は何一つないと
各種相談所で回答されてたとしても、
やっぱり筋は通すべきだと思ったからだ。
そうやって挨拶に行ったとき、その職員たちは
「他の曜日は来れないの?」
と聞いた後、「ご苦労様」とだけ言った。
椅子から立ち上がりもせずに…

不愉快極まりないデイサービスだったが
昨日、この職員たちを見かけた時
ちゃんと挨拶して良かったなと感じた。
挨拶をしていなかったら
いくら相手の無礼を心で叫んでいても
あの瞬間、居心地が悪かったに違いないから。

不愉快なことが多かった場所だけど…


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