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藤野 法螺貝

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DATE: CATEGORY:未分類
コンビニに寄ったら、
駐輪場で女の子に声をかけられた。

あの…
自転車が停められないんですけど…


見ると、自転車のスタンドのロックが掛かっていて
スタンドが下りないようになっている。

スタンドのロックが掛かっているよ。

そう言っても女の子はピンとこないらしい。

ほら、ここ

そう言って、スタンドのロックを外してあげると

ありがとうございます!

うれしそうに、自転車を止めようとしたが
その足でまたロックを掛けてしまい、
再び、自転車のスタンドが下りなくなった。

   …ドンくさい子だ…

そう思って自転車をみると、まだ新しい。
女の子は中学生くらいだ。
買ってもらったばっかりの自転車で
意気揚々とここまで来たが、
新しい自転車である分、焦りも大きいのだろう。

ほら、こうやって、

私がやると、難なくスタンドは下りる。

ありがとうございます!!!

礼儀正しく、安堵の声でお礼をいうと、
彼女は反対側のコンビニの隣の塾のドアに
踊るように入って行った。

   …良いことをした…

自己満足の塊になってコンビニで買い物をし、
自分の自転車にもどって、
ふと、隣の真新しい彼女の自転車の前かごを見ると、
スマホがポツンを入っている。

塾ではスマホ持込み禁止なのだろうか。
それで、スマホを置きっぱなしにしてあるのだろうか。

しばし、そのスマホを眺めていたが
どう考えたって、そんなはずはない。
さてどうしようと、更に冷静になって考えたが、
あの赤いTシャツを着たポニーテールの女の子が
更に窮地に追い込まれないよう、
どうやら塾の扉を開いて声をかけた方がよさそうだ。

あのう… すみません…

と扉を開けて声をかけると、
奥から若い職員が飛び出てきた。
事情を話して自転車のところまで案内すると、

このスマホを見張っていてください。

職員も焦っていたのだろう。
若干、ふさわしいとは思えない依頼をして、
塾に戻って行った。
すぐに、

ありがとうございます!
本当にありがとうございます!!


という何度も聴いた声と共に、
女の子が飛び出してきた。
職員さんも何度もお礼を言ってくれた。

   …更に良いことをした…

自己満足の強度を増した私は、
その女の子を見て、唖然とした。

黒いTシャツを着たセミロングの女の子だった。

強度を増したはずの自己満足は、
あからさまな意味のない記憶力の前で
ガラガラと音をたてて崩れて行った。


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コメント

いい方に考える

おはようございます。
きっと着替えをして、ポニーテールをほどいたんですよ。
顔は本人に間違いなかったのでしょうから・・・。
とてもいいことなさったのですよ。
スマホがなくなったら大変です。

Re: いい方に考える

たびいくひと 様


> きっと着替えをして、ポニーテールをほどいたんですよ。

そうですね。きっとそうですよね。
うれしくなるようなコメントをあ
りがとうございました。

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